バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

Category [サンスクリット語 ] 記事一覧

【ゴービージャ gobīja गोबीज】伊藤武ちょこっとサンスクリット

日本語になったサンスクリットは多々あります。「あばたもえくぼ」のあばたもそのひとつ。漢字で「痘痕」と書くあばたは、すなわち天然痘の痕。この、かつて世界中で猛威をふるった伝染病は、全身に腫瘍ができ、たとえ治ったとしても、顔などに大きく凹んだ瘢痕(はんこん)が残る。でも、好きな女の瘢痕(あばた)であればチャーミングな笑窪(えくぼ)に見える、という恋のマジックをあらわした言葉が「あばたもえくぼ」。「あば...

【マツィヤ matsya मत्स्य】伊藤武ちょこっとサンスクリット

最近、おサカナがやけに高い。某国が日本近海を荒らしてせいでしょうか?もともとあまり縁のなかったマグロやタイやヒラメなどの高級魚は別にしても、サンマやマイカ(スルメイカ)は、毎年100円ぐらいで買っていたのに、今年は倍の値段で、量も少ない。アンチョビの原料にするカタクチイワシもほとんど出まわりません。困ったものです。ところで、魚を「サカナ」とよぶのは、酒菜(さかな)、つまり酒の肴(さかな)に由来する近...

【カーピー kāphī काफी】伊藤武ちょこっとサンスクリット

ご存知、南インドはコーヒーの産地。コーヒーを淹(い)れる職人さんは、サモワールで濃いめに出したコーヒー——通常、この時点で砂糖が混ざっている——を大きなカップにとり、ミルクの入ったもうひとつのカップに移し替えることを数回くり返します。そのとき、カップをもった両手をいっぱいに伸ばして、まるで透明のパイプのなかをミルクコーヒーがほとばしるような妙技を見せてくれます。コーヒーやお茶は空気を含ませると美味しく...

【プラーカ pulāka पुलाक】伊藤武ちょこっとサンスクリット

前回は古代インドのカレー、スーパ(sūpa)のお話をしました。今回はインドのピラフ、ヒンディー語でいうプラーオ(pulāv)のことをちょこっと。プラーオの語源は、サンスクリットのプラーカ(pulāka)にさかのぼります。プラーカ自身の語源は不明ですが、しかし、あまりいい意味ではありません。「あいつは、吹けば飛ぶようなプラーカ(空っぽのモミ)みたいなヤツだ」と、言うことや見かけは立派でも、中身のない軽桃浮薄(けい...

スーパ sūpa सूप【伊藤武のちょこっとサンスクリット語】

「カレーは、サンスクリットで何というのですか?」と、某ヨーガ団体の招きで来日されたデリー大学のサンスクリット教授、アニル・ヴィディヤンカール博士にうかがったことがあります。「カリー(curry)は英語じゃ、それに相当するサンスクリットはない」と博士。「スーパはどうでしょう?」わたしが問いを重ねると、博士はしばらく沈黙したのち、「ふむ、なるほど、スーパがカリーとおおよそ重なる……かもしれぬな」サンスクリット...

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