バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

Category [サンスクリット語 ] 記事一覧

伊藤武ちょこっとサンスクリット【ダーニヤー dhānyā धान्या】

ドクダミとカメムシを混ぜ合わせたような強烈な臭い。香菜(コリアンダーの葉っぱ)は、タイ語の“パクチー”の名で今ではすっかりお馴染みになりましたが、20世紀にアジアを旅した日本人にとって、避けては通れぬカルチュアショックの〈におい〉でした。ナンプラーとニンニクとパクチーがねっとりとまつわりついてくるタイの〈におい〉、カレーとダールとハリ・ダーニヤー(香菜)が灼熱に炙られるインドの〈におい〉、カバーブと...

ラクシュミー Lakṣmī लक्ष्मी

【ラクシュミー Lakṣmī लक्ष्मी】明けましておめでとう——と、新年を迎えるにあたって、インド人であれば、吉祥の女神ラクシュミーをお迎えする準備をします。インドの元旦は州によって異なりますが、ここでいう新年は、秋のディーワーリー祭(梵Dīpāvalī;「灯明の列」の意)。草ぶきの土の家に住む人も、見上げるような宮殿に暮らす人も、一様に、その日の夜の闇を、祭りの名の元となったオイル・ランプ(最近はエレクトリック・...

【ゴービージャ gobīja गोबीज】伊藤武ちょこっとサンスクリット

日本語になったサンスクリットは多々あります。「あばたもえくぼ」のあばたもそのひとつ。漢字で「痘痕」と書くあばたは、すなわち天然痘の痕。この、かつて世界中で猛威をふるった伝染病は、全身に腫瘍ができ、たとえ治ったとしても、顔などに大きく凹んだ瘢痕(はんこん)が残る。でも、好きな女の瘢痕(あばた)であればチャーミングな笑窪(えくぼ)に見える、という恋のマジックをあらわした言葉が「あばたもえくぼ」。「あば...

【マツィヤ matsya मत्स्य】伊藤武ちょこっとサンスクリット

最近、おサカナがやけに高い。某国が日本近海を荒らしてせいでしょうか?もともとあまり縁のなかったマグロやタイやヒラメなどの高級魚は別にしても、サンマやマイカ(スルメイカ)は、毎年100円ぐらいで買っていたのに、今年は倍の値段で、量も少ない。アンチョビの原料にするカタクチイワシもほとんど出まわりません。困ったものです。ところで、魚を「サカナ」とよぶのは、酒菜(さかな)、つまり酒の肴(さかな)に由来する近...

【カーピー kāphī काफी】伊藤武ちょこっとサンスクリット

ご存知、南インドはコーヒーの産地。コーヒーを淹(い)れる職人さんは、サモワールで濃いめに出したコーヒー——通常、この時点で砂糖が混ざっている——を大きなカップにとり、ミルクの入ったもうひとつのカップに移し替えることを数回くり返します。そのとき、カップをもった両手をいっぱいに伸ばして、まるで透明のパイプのなかをミルクコーヒーがほとばしるような妙技を見せてくれます。コーヒーやお茶は空気を含ませると美味しく...

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