バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

Category [満月通信 ] 記事一覧

伊藤武コラム【パクチー・マニア】

ドクダミとカメムシを混ぜ合わせたような強烈な臭い。香菜(コリアンダーの葉っぱ)は、タイ語の“パクチー”の名で今ではすっかりお馴染みに……あらら、「ちょこっとサンスクリット」と同じ出だしになってしまいました。香菜の初体験は、忘れもしません、1979年、インドに行く前に立ち寄ったタイでのこと。名物のトムヤムにもバーミナーン(ラーメン)にでも、なんにでも入っている。セリやセロリをうんと野性的にしたような感じ。抵...

ロマンチックな塩

【ロマンチックな塩】先日、友人からピンク色をした美しい塩をいただきました。パキスタンのピンク岩塩——医書の『チャラカ本集』で「最高の塩」と讃えられている“サインダヴァ”がこれ——ではありません。日本の塩、広島の藻塩(もしお)です。百人一首の、「来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」なんて恋の歌にも詠まれる藻塩って、どんな塩なのだろう? ずっと思っていたのです。さても、料理の味の決め手...

【女神講座】伊藤武コラム

〈神〉は存在するのか、しないのか——わたしは、じつは、このテーマにはあまり興味がありません。ある意味、無神論者なのかもしれません。むしろ、〈神〉を生み出す、あるいは認識する人間の心のほうがずっとおもしろい。ヒト以外の動物に神がいる、とは思えません。少なくとも、猿や蛇やナメクジやハエが神を拝んでいるようには見えない。しかしヒトは、どんな未開な部族であっても、かならず神をもっています。人の心は神を発想す...

【時代は変わる?】伊藤武コラム

ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。タゴールや川端康成と並んだわけですが、もちろん賛否両論。否のなかには、「ポップ・ミュージックの歌詞が文学賞に値するのか」といったものだけではなく、「反逆児のイメージで売ってきたディランも、ノーベル賞の権威にひれ伏すのか」というのもあるようです。たしかに、——どれだけ砲弾をぶっ放したら、武器と永久にオサラバする気になれるんだ?と歌ったディランに、ダイナマイ...

立体シュリー・ヤントラ建立

インドやジャワで、ヒンドゥー寺院をお参りしたかたは、きっと、不思議な感覚を経験されたことでしょう。岩の建築なのに、有機的ななにか——そう、巨大な生物の体内に……いや、胎内に呑みこまれたかのような……明るいキリスト教の教会やイスラムのモスクとは異なり、薄暗い、灯明のあかりが光と影の彩をなして踊る石の壁は、まるで、生物の器官がひくひくと息づいているような……そんな気分になる。そうなるように、設計されているので...

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