バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

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【はづきの満月通信】

【希望の黄色い花】

インダスからガンジスの河畔の野は、カラシ菜の黄色い花で埋められています。油(マスタード・オイル)を採るのが目的の作物。これで食べ物を調理すると、ピリッとした風味がついて楽しい。ちなみに、カラシ菜は菜の花とほとんど同じ植物で、日本の菜の花の種をインドで播いても、ほとんどがカラシ菜になってしまうそうです。植物は人びとの好みに感応するのかもしれません。しかし、
「インドは、かつて(神話時代)、核の放射能に汚染されたのでは?」
黄色い花の海に、そんな幻想をいだいてしまいます。
インダス文明は核で滅んだ――古代史ファンであれば一度は聞いたことがあろう説ですが、たしかにインド神話には「核」を思わせるものが多く登場します。叙事詩には核ミサイルとしか思えない「神々の武器」が出てきますし、(核)爆発で汚された大地を清めるためにバギーラタ仙が苦行して、ガンガー(天の川)を地上に下ろしガンジス川にしたともいいます。そして、カラシ菜も復興をいのる人びとの願いに感応して、北インドの野を埋めつくすようになった……
カラシ菜(菜の花)には、地中のセシウムとストロンチウムを吸収する力があるため、チェルノブイリ原発事故の半径10キロの土地は菜の花で覆われています。収穫した油からは放射能は検出されないそうです(興味あるかたは「チェルノブイリ救援・中部」を検索してください。日本のNGOが中心となっているプロジェクトです)。
それにしても、植物はなんと偉大な力を秘めていることでしょう。原初の地球は、それこそ放射線が分厚い雲をなす惑星でした。海に最初の生命が芽生え、そして海から最初に上陸してきたのは植物。かれらのは昼間、太陽といっしょに酸素を作り、夜はほんの少し呼吸して、ゆっくりと緑の世界を創っていきました。それを追いかけて、動物も海から上陸します。緑の楽園が生まれてから、人も生まれたのです。
そして、思えば人間もまた、こうした植物的な力を具えています。ヨーガがヨーロッパに広まったのは、チェルノブイリ原発事故のあと。ヨーガが体内被爆を浄化する、と考えられてのことでした。
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