バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

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シヴァの祝福【伊藤武のかきおろしコラム】

6、70年代のヒッピーたちの人気をかっさらったシヴァ神。
インドやネパールに渡った連中の多くが、
彼のにわか信者になったものです。ヒッピーの「理想の神」としてのシヴァ像を旨(むね)にいだいて。

◦長髪→反体制の象徴。フラワーチャイルドのヘアスタイルは、ロングじゃなきゃ!
◦ヨーガの創始者→YOGAとは、ビートルズのジョージやジョンもやってる“メディテーション”のこと。東洋のサトリの道。ナチュラル・ハイの道。われわれは、ZENに加えて、YOGAも嗜(たしな)んでいるのだ!
◦古代スピリチュアル文明の神→古きエジプトの神々もオリンポスの神々も、いまや博物館を墓とする「死んだ神」。だが、シヴァは、かれらと同じ時代を生き、いまも生きつづけるタフな神。つまり、古代の霊的文明の体現者なのだ。
◦グラス好き→ハッピーになるためのナチュラルハーブの愛用、サドゥーやラスタがお手本。
◦第三の目→すべてを見晴るかす智慧の眼。スーパーナチュラルの象徴。ネパールの仏塔に描かれている目も同じもの。ラマ教では額の骨に手術して、宝石を埋め込んで、サードアイを開発するのだ。ちなみに、ヒマラヤのマナーリあたりの寺で、頼めばこの手術をしてくれる、と聞いている。1000〜5000ドルぐらい。占いラマに宝石を選んでもらうことになり、その鑑定料と宝石は別料金。
◦元祖ダンサー→モンキーダンスも、ゴーゴーも、タンゴも、ハワイアンも、シヴァがマスターなのだ。イケテルのだ!
◦武術の神→シヴァは“サンハーラ”という破壊のダンス——タイチ(太極拳)に似た拳法と想像される——を躍りながら悪魔をやっつけるのだ。強いのだ!
◦破壊者→破壊があるからこそ、創造がある。東洋のインヤン(陰陽)の哲学。深いのだ!
◦リンガ→創造は、生殖の象徴であるリンガで表現される。というより以前に、シヴァはセックス好きなのだ。奥方と何万年もぶっ続けて、宇宙に火が点いたのだ。凄いエネルギーなのだ!
◦バン・ボーラ!→サドゥーが誦えるシヴァの真言。「ナマケモノの役立たず!」ぐらいの意味だそうだ。神様をそのように呼ぶのは、クリスチャンやムスリムには想像もできぬこと。なるべく働かないのだ。ラブ&ピースなのだ!

というわけで、このブログのタイトル、“バン・ボーラ!”の出所を書いてしまいました。わたしもシヴァに魅せられたひとりです。初インド以来の、シヴァ教「ヒッピー派」。
シヴァの神話を図像化し、関連の文献を訳し、シヴァ教の他宗派(?)——
◦シヴァ教の正統で、現在インドよりもバリ島のほうに正確に伝えられている「経典シヴァ派」
◦宇宙=ヴァイブレーションの哲学のもと、タントラ文法を発展させた「カシミール・シヴァ派」
◦仏教タントラの伝統とシヴァ教を合体させ、ハタ・ヨーガを完成させた「ナータ派」
——や、そのヨーガについても調べてきました。
そんな、わたし自身にとっても、もっともオタク的な研究、の発表の機会が、7月13、14日の高尾山合宿。この聖地での合宿は、
08年「ヨーガ・スートラ」
09年「マンダラと密教」
10年「後期密教1」
11年「後期密教2」
12年「バガヴァッド・ギーター」
と、早(はや)6度をかぞえますが、これまでの中でももっともマニアック。ゲストのモヒニヤッタムダンサー、
——岡埜桂子(おかの けいこ)氏がシヴァの神話世界を幻出(げんしゅつ)する!
という意味においても。楽しみです。
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