バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

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ブッダ Buddha बुद्ध

【伊藤武のちょこっとサンスクリット語】


ブッダ Buddha बुद्ध



「私はブッダである」
と、おシャカさまが、かつての修行仲間に宣して、説法を始める——仏教が始まるのは、タイの伝統ではBC.511年のことであったと云われています。
ブッダ(buddha)は、√budh(目覚める/気づく/認識する)の過去分詞または男性名詞。過去分詞であれば「目覚めた/気づいた/認識した」。男性名詞であれば「目覚めた男/気づいた男/認識した男」。漢訳して「覚者」。では、彼は何に目覚めたのでしょうか?
それは、ブッダの女性名詞形であるブッディ(buddhi)によって表わされます。レイナー・C・ジョンソン博士は、『囚らえられた輝きImprisoned Splendour』のなかで、“ブッディ”を次のように定義づけています。
「真理を、真実だけから成るものをダイレクトに逮捕するものが、ブッディである」
すなわち、至高の智慧で、プラジュニャー(prajñā、音訳して「般若/はんにゃ」)の同義といえましょう。『ヨーガ・スートラ』には、
「ブッディは心のいちばん奥底にあり、瞑想がこのレベルに達すると、プラジュニャーが輝きだす」
とあります。
つまり、おシャカさまは究極のリアリティに目覚めたわけですが、ブッダは音訳して佛陀。「佛」の字は仏典が中国で訳されるさいに考案されたもので、ヒト(人)がフツフツ(沸々)と滾(たぎ)っていることを、音的・象形的にあらわしています。液体である水が熱せられ、沸騰し、より高い次元での在りかたである気体になるように、真理に目覚めたヒトが人間以上の存在になることをしめしています。
いっぽう、「ホトケ」という訓(よみ)は、ブッダが訛って“ホト”、それに氣(ケ)を添えたもの。佛なる異国の神から発せられた「神聖な霊氣」ぐらいの雰囲気でしょうか。
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