バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

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さつきの満月通信


【伊藤武かきおろしコラム】


ホーリーバジルの季節がはじまる



春。生命が萌えはじめる季節。毎年、このころになると、
「おれのタネをくれてやる」
と、わたしの教室に来てくれる女性たちに息まいているのですが、タネは種でもホーリーバジルの種子。ふつうのバジル(スイートバジル)とちがって日本では入手しづらく、園芸品店におもむいても、まずはお目にかかることができません。
しかし、アーユルヴェーダではトップクラスの評価を受けている薬草で、どんな病にも効き、その葉を毎日1枚食べれば病知らず、といわれています。
良いプラーナを出し(じっさい大量の天然オゾンを発生させる)、霊性を高めるということで、ヨーガ行者ご用達のハーブでもあり、サードゥの庵の前には必ずといっていいほど、これが植えられています。
『ラーマーヤナ』には、常に正しい行ないをするヴィビーシャナ(魔王ラーヴァナの弟)の庭には、このトゥラシーが繁っていたという。わたしのプラ ンターにも毎年わんさか茂る。逆にいうと、性格の悪いひとのもとには生えない、生えてもすぐに枯らしてしまうことになり、そういうひとが多いから(すみま せん、単に土が合わないだけだと思います)毎年タネをばらまくことになる。

何にでも効く、と記しましたが、わたしにとって嬉しいのは、ゴキブリ駆除の効能。ヤツらはこのハーブの発する清々しすぎるほどの香気が苦手らしく、マンションのベランダに植えておくだけで、まったくいなくなってしまいました。
最近では、放射線に対する効能が注目されています。以前「放射線とアーユルヴェーダ」でも触れましたが、ハツカネズミを使った実験によると、ホーリーバジルは、放射線によって引き起こされた活性酸素および脂質過酸化反応をいちじるしく抑制し、骨髄の染色体損傷を改善する。
このホーリーバジルの骨髄を保護するパワーは、たいへん重要かつ深遠です。骨髄中の血液生成のおおもととなる細胞――すべてのリンパ細胞、赤血球、ほとんどのマクロファージおよび他の免疫系細胞を生み出す細胞――の回復と再生を促進するわけですから。
摂取の方法はいたって簡単。ハーブティーにすればいい。あるいは、親戚のスイートバジルと混ぜて、スパゲッティなどの料理に放りこんでもいい。
わたしは、というと(しつこいようですが、性格がいいためか、夏になると、たっぷりと葉を茂らせるので)、生の葉をそのまま、もしゃもしゃと大量に食べていた時期がありました。すると――
わたしのなかの悪いムシまで駆除されたというか、煩悩(ぼんのう)が鎮まったというか、つまりエロティックなものに全く反応しなくなってしまった のです。実際にホーリーバジルには、こうした作用もあるそうです。だからこそ、ホーリーバジルは霊的で、このエロ心のない清らかな境地をこそシャーンティ とよぶのかも知れません。しかし……
色気のない世界のなんと味気ないこと!
以来、ホーリーバジルはほどほどに、を心がけています。
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