バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

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【きさらぎの満月通信】

【伊藤武かきおろしコラム】


柚餅子(ゆべし)


いそがしくなると、食事をつくるヒマもなくなります。かといって、カップ麺なんかは嫌だし(といいながら、たまに買ったりしますが)、うまいものを食べたい。
「よし、忍者食のようなものを沢山つくっておこう!」
と思い立ちました。保存がきいて、栄養・滋養がうんと濃縮されていて、それひとつ食べれば、1日もつようなヤツ。もちろん、不味くては話にならない。できれば、酒の肴にもなるヤツ。と、なれば、答えは限られてくる。
柚餅子!
柚餅子といえば、現在は甘いお菓子のように考えられていますが、源平時代に考案された携帯用の兵糧食(ひょうろうしょく)がルーツ。忍者食の親戚です。砂糖は控えめにすればいい。
思い立ったのが、ちょうど冬至のころで、風呂に入れるユズが安く出回っています。こいつを購入し――
まずユズの頭のほうを水平に切って、スプーンで中身をくり抜く。味噌に寒ざらし粉、クルミ、ゴマなどを加えてよく練り、ユズのカプセルに詰め、ユズの頭でフタをし、小1時間ほど蒸す。冷えてからペーパータオルで包み、タコ糸で縛って、軒下に吊るす。
真冬の冷気に、最低ひと月はさらしておかねばなりません。
この原稿を書いてる時点でようやく半月ほどたちました。部屋にはまだユズを蒸したときの香りがただよい、鼻孔と食欲を刺激します。そして今日も1個もぎとり、
「ふむ、一昨日食ったやつに比べると、ユズの苦みが薄れ、味も落ち着いてきたぞ。たしかに、腹持ちはいい。(あと半月後の)完成が楽しみだ」
20個ばかり作ったのですが、いったい何個が無事完成を迎えられることやら。
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