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バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

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夏野菜のスープカレー【コラム】



6月の誕生日には、たくさんの人からお祝いの品々をいただきました。お酒、アーユルヴェーダのヘアオイル、ココナッツオイル、珍しいニームの蜂蜜などなど。ありがとうございます。

わたしの栄養状態を心配してくれてか、コールラビ、ベビーコーン、大きなズッキーニ、赤や黄色のパプリカ、カボチャなどの夏野菜もいただきました。これらは長く置いておけるものではありません。どう料理したものか? 

手間がかからず、全部いっぺんに調理できるもの……一瞬悩みましたが、すぐに天啓が降ってきました。

札幌のさわやかな空気の中でなんどか食べたスープカレー。スパイスの効いたさらさらのスープのなかで、大きく切ったいろんな野菜が色あざやかに乱舞している。絶妙なコンビネーション。中国や朝鮮の薬膳スープ、南インド、スリランカ、インドネシア、タイなどの汁気の多いカレーがヒントになったとされるが、どれにも偏らないコスモポリタンな雰囲気がいい。

野菜カレーの王様はタミルナードゥのサンバルにちがいない。でも、この鬱陶しく、からだが重々しく感じる季節には、軽やかなスープカレーがいい。

といっても、スープカレーなんて、これまで作ったことはありません。しかし今はネットにあたれば、世界中のほとんどあらゆる料理のレシピが手に入ります。

東京カリ~番長さんのレシピを参考にしました。

https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/tokyocurrybancho/17-00116



大ざっぱに書けば――

① トリ肉に塩胡椒し、少量の油で色づくまで焼く。

② タマネギをアメ色になるまで炒める。説明どおりにやれば10分でできる。

③ ②と同時に野菜くず(これも色づくまで焼いておく)を水で煮出す。

④ ②にニンニクとショウガのすりおろし、荒みじんに刻んだトマトを入れる。

⑤ 水気がなくなれば、カレー粉、パセリ、バジル、塩を加え、しっかり混ぜ合わせる。

⑥ ①のトリ肉、ジャガイモ、ニンジンを投入。

⑦ ③の野菜くずの煮出しを加えてよく混ぜ、フタをしてジャガイモなどに火が通るまで煮る。



これでほぼ完成なのですが、トッピング用のゆで卵、それと野菜類――この場合はコールラビ、パプリカ、カボチャを別に調理します。といっても、適当に切って、魚焼きグリルで焼くだけ。ベビーコーン、ズッキーニは火が通りすぎると面白くないから、⑦の最後でちょっと煮て、おしまい。



米飯にかけて食べる。うまい。

軽くスープをまとった野菜類が、それぞれの色、香り、歯触りを保ったまま、小気味よくスキップして駆けぬけてゆくようだ。なによりスープがいい。トリのうまみのすき間に野菜のコクがジグソーパズルのピースのようにはまりこみ、くっきりと縁どられた味わいをつくり出している。

③の野菜くずの煮出しの実力に気づきました。ふつうだったらゴミ箱にポイのはずの、タマネギの皮、ニンジンやトマトやヘタ、パプリカのヘタや芯、そしてこれは珍しいけれどコールラビの皮を煮ただけです。それが立体的な味わいをつくり出している。

しかし、考えてみれば、肉や魚もうまいのは皮や骨だ。野菜も同じこと。ラーメンに動物系スープと魚介系スープを合わせたダブルスープ方式がありますが、これもそれに類するものといえるでしょう。

香菜をたっぷり入れたい衝動にかられましたが、それをやると味がいっぱつでインドやタイに傾くので、却下。同様にスパイスも、シンプルに、カレー粉のみにする。ここは、無国籍の、コスモポリタン風の軽やかな味を楽しみたい。

夏野菜のスープカレー。おすすめです。
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