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バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

Category [サンスクリット語 ] 記事一覧

【チャンダナ candana चन्दन】ちょこっとサンスクリット語

以前、バリ島の「生命の樹」ないしは「死者の樹」のことをお話しました。http://itotakeshi.blog33.fc2.com/blog-entry-88.html?sp樹の下に遺体が安置されます。“タルムニャン”がその樹の名前。「芳しき樹」の意です。しかし、樹からはなんの香りもしません。が、遺体もまた臭わないのです。樹は、腐敗菌の活動を極限にまで抑える特別の揮発物質を放出しているのでしょう。死者は、樹から降りそそぐ、いわば無臭の香りのシャワーを...

【キッチャーチー khiccāccī】ちょこっとサンスクリット語

洋食といえば、トンカツ、オムライス、カキフライ、そしてカレーが代表的なものでしょうか。幕末から明治・大正にかけて、西洋のハイカラな食文化を取り入れようと奮闘した数世代前の日本人の心意気の伝わってくる、ちょっと愛おしくなる言葉です。似たものに、アングロ・インディアン・クイジン(英国インド料理)があります。ご存知のとおり、英国にはろくな料理がありません。食にこだわることは宗教的堕落――が理由だそうだから、...

【ボータ Bhoṭa भोट】ちょこっとサンスクリット語

ボータ(Bhoṭa)とはチベットのこと。チベットの自称Bodがサンスクリット化した言葉です。Bodは「呼ぶ」の意だといわれます。六道――すなわち、天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の6つの世界の住人が、観音菩薩に1人ずつ呼ばれて、チベット高原にやって来た。それがチベット民族の祖先なのだとか。しかし、これはチベットが仏教国になってからの後づけで、「能力のある」がBodの原意です。唐代の中国人は、Bodをひっくり返して、...

【パラ phala फल】ちょこっとサンスクリット語

植物の各部分の梵名は——根=ムーラ(mūla)、茎=バンダナ(bandhana)、幹=スカンダ(skandha)、枝=シャーカー(śākhā)、葉=パトラ(patra)、花=プシュパ(puṣpa)、そして果実はパラ(phala)。√phal(実る、実を結ぶ)を中性名詞化した語で、「結果、報酬」の意味でもよく使われます。さて、インドでフルーツといえば、筆頭にあげるべきは、マンゴー(āmra)とバナナ(rambhā)。この2つはたいへん神聖で、宗教儀礼にも...

【ヴィシュヌ Viṣṇu】ちょこっとサンスクリット語

シヴァの前身は、『リグ・ヴェーダ』の暴風雨の神ルドラである。ブラフマーは、『アタルヴァ・ヴェーダ』で確立した至高原理ブラフマンを擬人化だ。ところが、どうもよくわからないというか、とらえどころのないのが、ヴィシュヌという神格です。Viṣṇuの語源は√viś(広げる/くまなく行き渡る)。太陽光線をあらわしたものです。ヴィシュヌの神話は、インド最古の文献『リグ・ヴェーダ』にあらわれます。宇宙を三歩で渉る神として。し...

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インド作家_伊藤武(クルシー)

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