バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

Category [サンスクリット語 ] 記事一覧

ムドラー mudrā  मुद्रा【ちょこっとサンスクリット語】

インダス文明の遺跡からは、数千におよぶ印章、つまりハンコが出土しています。石製で、一辺2センチから数センチの正方形、ないしは長方形。多くは動物――牡牛や象や犀や虎などが印刻されています。動物にかこまれてヨーガの坐法ですわるシヴァ神の原形とおぼしきモチーフもあります。芸術的価値の高いものも多い。そして、ほとんどすべての印章にインダス文字がしるされているのですが、これはまだ解読されていません。解読が進ま...

【ちょこっとサンスクリット語】プージャー pūjā पूजा

プージャーは、太古のヴェーダ儀礼とは異なるヒンドゥー教の礼拝法で、「供養」と漢訳されます。でも供養だと、「先祖供養」とか「水子供養」みたいな言葉が浮かんできて、イメージがちょっとつかみにくいかもしれません。pūjāは√pūj(もてなす)が女性名詞化した語で、「[神の]おもてなし」。女性名詞と書きましたが、ここがちょっとキモ。なぜなら、ヤジュニャ(yajña<√yaj祭る)と称されるヴェーダの供犠は、男性名詞ですか...

【ちょこっとサンスクリット】サルピス sarpis 

この10年ほど、ミルクや乳製品の悪口をいうかたがいらっしゃいます。「肥満やガンやアレルギー、生活習慣病のもとだ」と。同じものを、インド人は数千年ものあいだ、礼賛しつづけてきました。アーユルヴェーダは「ギーには、千の使い道あり(sahasra-upāya)」と謳い、仏典の『涅槃経』は、ギーと同様のバターオイルである醍醐(だいご)を、「これを服まば、一切の病は除かれん(sarva-roga-praśamaṇa)」と讃えます。まるっきり...

ちょこっとサンスクリット語【ラヴァナ lavaṇa लवण】

「この世でいちばん美味いものは何だかン?(三河弁のつもり)」と徳川家康に問われ、「塩じゃン」と答えたのは側室の阿茶局(あちゃのつぼね)。「塩がなきゃあ、どぎゃあ料理もあかん」「ほいじゃあ、どべ(いちばん不味いもの)は?」「ほれも塩だらー」たしかに塩の用法を誤れば、どんな料理もどべになる。塩をあらわすヴェーダ時代以来のサンスクリット語は“ラヴァナ”。√lū(切る/切り離す)の派生語といえば、「切るが何で塩...

ちょこっとサンスクリット語【アヤス ayas अयस्】

男ってえのは、だいたいにして刃物が大好き。ナイフとか刀とか……べつに物騒なことに使うンじゃなく、持っていたいのです。眺めていたいのです。料理に凝れば、包丁も立派なコレクション・アイテムになる。女性は実用的であればセラミック包丁でも構わないのでしょうが、男はそういうわけにはいかない。セラミック包丁なんて、無表情で、のっぺらぼうで、色気がなく、まったくそそられない。関孫六とかゾーリンゲンだとかが欲しくな...

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