バン・ボーラ!──伊藤武のなまけブログ

作家・伊藤武かきおろしーーーーー満月通信のコラム

Category [サンスクリット語 ] 記事一覧

【ちょこっとサンスクリット】プラナヴァ praṇava प्रणव

プラナヴァとは、聖音Oṃのこと。pra-√nu(唸る/鳴り響く/反響する/ハミングする/讃える)に由来する語です。praには「最初の、最高の」などの意味がありますから、「宇宙創造の最初に鳴り響いた音」にして、「神を讃える最高の音」。シヴァ神の種字フーン(Hūṃ)とシャクティの種字フリーン(Hrīṃ)も“プラナヴァ”とよばれますが、ここではOṃについて書きます。Oṃは、慣例的に“オーム”ととしるされることが多いのですが、ṃは鼻音——...

【ちょこっとサンスクリット】ラサ rasa रस

サンスクリットには、たいへん多くの意味を有する単語がたくさんあります。そのなかでも、もっとも厄介な言葉のひとつがラサ(rasa)。わたしの用いているApte編『梵英辞典』には、(1) 樹液。 (2) 液体。 (3) 水。 (4) 酒。 (5)[水薬/大麻などを]一服。 (6) 味。 (7) チャトニーのごとき薬味。(8) 味わう対象。 (9) 好み。 (10) 愛情。 (11) 歓喜。 (12) 魅力。 (13) 衝動。 (14) 情趣。 (15) エッセンス。 (16) 乳糜。 (17) 精...

【ちょこっとサンスクリット】ニルワーチャナ nirvācana

インド最後の仏教王国、パーラ朝。8世紀後半から12世紀後半の約400年にわたって、ベンガルとビハールを中心とする東インドを支配した王朝です。後期密教(仏教タントラ)が興ったのも、「84人のシッダ(成就者)」が活躍したのも、そしてシッダのひとりのゴーラクシャがハタ・ヨーガを大成したのも、この王国内でのことでした。ジャワのボロブドゥールやカンボジアのアンコール・ワットの手本となったピラミッド型の寺院を最...

伊藤武ちょこっとサンスクリット 【パトラカ patraka पत्रक】

前回は、書物や図書館の話をしました。今回は、文字をしるす媒体について——といえば、「紙」ですが、インドで紙が大衆レベルにまで浸透するのは、ついつい最近の20世紀になってからのこと。なにせ、トイレットペーパーも、洟(はな)をかむティッシュも無用のお国柄。ご存知のとおり、トイレは全手動式ウォシュレット、洟は手鼻でチン。いやいや、これは冗談ですが、わたしの知っている1980年代でも、小中学校の学童たちは紙のノ...

伊藤武ちょこっとサンスクリット【プスタカーラヤ pustakālaya पुस्तकालय】

伊藤武ちょこっとサンスクリット【プスタカーラヤ pustakālaya पुस्तकालय】わたしの住んでいる町では、書店も古本屋も文房具店も絶滅してしまいました。イラスト用のケント紙やペン先も、電車に乗って遠くまで買いに行かねばなりません。時代の趨勢(すうせい)なのでしょうが、もの書きとしては寂しいかぎり……。しかし、幸いなことに図書館は充実しています。紙の書物がぎっしり詰まった背の高い棚のあいだを歩くときは、いつもワ...

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